ほけきよの回り道

メインに短しtwitterに長し。ほどよく不定期。メインのprocrastination

指先から離れていく自己

ちょっと奇妙な感覚だったので。

僕は普段からSNSを用途に応じて使い分けている。技術よりなものはtwitter、意識が高いのはFB、プライベート関連はinstagram的な。 そんなにかっちりしているわけではなくぼやぁっとだが、たいていこんな感じ*1

昨日FBでで自分の仕事に関わる投稿をしたのだが、今日それ見て奇妙な感覚になった。 なんか、そのポストを見て「へー、この人すごい、頑張っているんだなぁ」みたいな、めちゃくちゃ客観的な気分。 なんだろう、自分という感じがしなかったのよね。それはネット上に放たれたもうひとりの僕。 そのとき、ちょっとゾワッとした。なんだろう、作り上げられた自分が離れたところにいる感じ。

肥大化した承認欲求や、周りにこう見られたい思いすぎる(ある種の虚栄心)に飲み込まれ、コントロールできなくなっていくのでは?みたいなことを感じた。 もちろんある程度の承認欲求やブランド戦略は必要だと思っているが、コントロールするのって、かなり難しいよね。

お前は誰だ?お前は何がしたい?お前は何を伝えたい? みたいな問い。送信ボタンから放たれた自分に食われないように、自分の中で持っておきたい。

*1:最近twitterがビジって来ているのはちょっとアレなんだが。

組織の動きってのは慣性だと思う

酔って電車の中だから久しぶりに。

 

大企業とベンチャーポジショントークがあるけど、主語大きくしてこっちは腐ってる、あっちはダメだ!とかいうのはあんまり建設的じゃないよね。

 

会社は大きなボールで、我々は小さなボール、組織の動きは慣性の法則だと思う。ベンチャーは、ボールが小さいので軽くて、個々人がぶつかれば動く。

大きな会社は、一人当たったくらいじゃ動かないんよね。

 

じゃあ大きな会社が悪いのかっていうと、そんなこともないと思う。ベンチャーは外乱に弱くて、競合にぶつかられたら、止まっちゃうこともある。大きな会社は一旦動き始めたら、ビクともせずゆっくり、確実に、大きなことに向かって進んでいく。(その方向性が正しいかはまた別の話だけど。)

 

そんなイメージかなと思う。とりとめもないけど、どっちがいいかは、適性による。

大きな企業でしか出来ないこともあるから、動かすために人巻き込んでぶつかっていくのもいいと思う。慣性なので、動き始めれば勝ち。

 

でもまあ、動き始めないことのが多くて、そういう人優秀だからそんな経験提げてベンチャー行ったらバンバン組織動かすんだよなぁ〜。さらに運も絡むと思う。それが最近観測範囲ではよく起こっている気がする。

 

「あそび」を作るのは、結構大事だなと思うこの頃

車にはには「あそび」がある。 運転中に、ちょっとびっくりしてハンドルを切ったときにも曲がらないようになってる。 ぼこぼこな道でも、ダンパーが振動を吸収してくれる。 だから安心して運転ができるわけで、車内の楽しい会話が生まれるわけ。 レーシングカーになると、あそびを犠牲に神経を研ぎ澄ませることですばやく走る。

プログラミングでいうと、アイディアの具現化にPythonはとっつきやすい。 多少適当に書いても動く*1 。だから思いついたことをある程度すぐプロトタイプの実装ができる。 カリカリのチューニングをするとき、やっぱりC++などはいろんな箇所に神経を使わなければならない。

クリエイティブなことをするには、「あそび」が常に必要だと思ってる。 メインブログのタイトルには、そんな思いも込めてる。
なにげない雑談に、シーズが散りばめられている。
シャワーやトイレの最中に、いろんな試行錯誤が結びつく。
全く関係ない趣味があとあと大きな仕事につながったりもする。
だから、回り道をしてみるのはとても大事なことだと思う。

転職してとあるベンチャーのCTOになった。これがなかなか難しいのだ。 常に現状解決のために素早い意思決定をするのと同時に、将来の弾込めも随時しないといけない。 カリカリのチューニングをすると同時にクリエイティブな仕事をしないといけない。 技術といっても、前者と後者で必要な技術は結構違う。 「あそび」をうまく作らないと、新しいモノはなかなか産まれてこないのである。 ブログネタも、遊びのない状況では面白いことが思いつかない*2

最近はココが自分の課題。 大前提としての直近のサービスは安定運用できるようにしつつ、 技術の仕入れをうまくして、息抜きのできる環境を作る。 同じトラブル対応は自分で3回しない。1回目で現状把握でマニュアル化、2回目でやってみせて、他の人にしてもらえるようにする。そうやっていかないと厳しい。 折り合いをつけて時間を作り、2の矢3の矢を散りばめていかなければなと思う。 なかなか難しい役職だぞーーーー、もっとお金もらっていいんじゃないの??と思う今日このごろでした。

(´ω`)。o○(2の矢3の矢が爆発したらいっぱいもらお)

*1:ゴメンナサイ怒らないで!

*2:という言い訳をちょっとしておく。笑

なんでも「なんでもAIって言うのやめろ」って言うのやめろ

頭を使ってないにもかかわらず、人を批判する人が好きになれない。 もちろん、昨今のAIブームに乗っかって、ただのIF文や平均分散といった簡単な統計処理をAIだと誇大広告するおじさんたちもいる。

けど、実際はAIの定義なんてはっきりしていないし、 「コンピュータが入力に対して何らかの処理を行い、(推定)結果を返す」くらいまでは、AIと呼んでいると思う。

もちろん、ただ統計結果を返しているだけだったり、推定していない例も見受けられるし、ぼやかしすぎて核となる技術を見失いがちではあるが、

それよりもなによりも、本当に統計的推論を行っているようなAIに対しても「なんでもAIって言うのヤメロ」って知った風な口を利くの、最高にダサいとおもう。 本当に意識高く仕事をしている人たちに対して、「意識高い系だせぇ」みたいなこというやつが似たような例。 そういう人に限って、パワーワードを並べマウンティングを図ってくる。大体ずれてる。

人が汗水たらして、頭を使ってひねり出した結果や物に対して、その思考停止した頭で批判するのは害悪でしかない。

いいものはいい、そうでないものはそうでないと判断できる目を持ちたいし、そうでないものに対して批判やマウンティングをするような器の小さな人にはなりたくないなって思う。

モーターショーに行ってきたんだ。

ほい!

連休だし、ちょっとは遠出しようってことで、モーターショーに行ってきたんだ。 今ではなんちゃってソフトウェアエンジニャーだけど、もともとハードのほうの工学部。 だから、エンジンの動力学とか、そういうのも履修したの。 車が好きだから、モーターショーは欠かさず行ってるのである。

今回のモーターショー、総括して「制御」の話が多いなって。 AIを使って制御だとか、車同士が通信しあう安心安全効率的な社会の構築だとか。

もちろんそれ自体とてもいいコンセプトだし、達成されるべき未来ではある。けど、どことなくつまんない。丸い。

あるコンサルタントの話を思い出した。 「なぜ、人が将来のことを考えると同じ結論にたどり着くのか。」

たとえば、「2050年、どうなっている?」 と問う。多分、中高生が想像する未来と、われわれ大人たちが考える未来ってそれほど大きく変わらないんだ。 多分、自動運転とか、空飛ぶ車とか、そういう未来。

なぜか。想像する要素が不確定すぎるから。 たとえば、30年後に定着している技術とか言われても、ぜんぜんイメージがつかない。だから人は今まで見たSFなどの知識から想起してだいたい同じ結論にたどり着く。

イノベーションを起こすには、実は今の技術とか過去の技術とかをじっくり眺めたほうがよかったりする。温故知新である。 確信的な未来っていうのは、スーツを着た人たちのかっこいいコンセプトから生まれるわけじゃなく、一人のつなぎをきたおっさんのこだわりから生まれたりもするのかなって。 今回の展示は「ネット上で集めた知識をまとめた」って感じのが多かった。だから多分つまらなかったんだと思う。 そういう泥臭さを感じられるような、展示がもう少しあってもいいのかなって思った。

天守閣なき人生

ほい。

大学には学びに行った。自分の城を築くために、学問を頑張ろうと思い入った。 けれど、学問というのは、そんなに簡単じゃなかった。

新しいことを勉強すると、ある程度景色が変わって見える。その瞬間はめちゃくちゃ面白いし快感なのである。いいよね、勉強って。 けど、それと同時に、分野の深遠さや、競合の強さに気づく。 それらに打ち勝つには、人間性を捧げないといけない。

そのコストやリスクを知って、更に高みを目指すのに必要なのは、情熱かな。 結局、好きじゃないと続けられない。僕もどの分野も好きだったけど、本気で高みを目指そうと思えるものには、まだ出会えてない。

城を作っては放棄し、作っては放棄しを繰り返してきた。 だから、人よりも見たことのある景色の種類は多いと思う。 けど、誰も見たことがない景色にはまだ出逢えていない。 そして、城を放棄するたびにコンプレックスが一つ増えてく気がする。 なまじ景色を見た分、なりたかった自分にその人達を重ね合わせて、辛くなることもある。

学問の話をしたけど、学問だけじゃなくて、スポーツでもビジネスでも、芸能でも、 いろんなものを捧げて高みを目指すヒトに果てしない畏敬の念とジェラシーを抱いちゃう。 負けたくないんだけどなぁ。そういう気持ちだけじゃだめなんよな。情熱ではない。

そうこうしているうちに、また一つ、作りかけの城が増えちゃうかも。 どうしていこうかな。そろそろ、誰も見たことがない景色を見たいなって思う。

人生哲学的なもの

ほい!今日は酔ったよ~~

酔った勢いで図を作ってみた。俺の人生哲学的なもの。人との関係性。

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左じゃなくて、右でありたいなと思っている。友人でも、職場の人でも、恋人でも。

馴れ合いと協力は違うし、マウンティングと議論も違う。

目標とか、目的とか、そういうのに向かってベクトルを合わせられる人と一緒にいたいなって、思うのです。